2020年11日15日の新月から、21日間の断食をしました。
その結果『あくまでも私には』どのような変化や体感があったのかまとめてみます。
皆さんそれぞれに違って、色んな体験があるでしょうから、参考までに聞いてください。ただ私の場合、想像以上に『楽しい』体験でした。
なぜ断食するのか
まず“断食”という言葉についてですが、『断つ』というニュアンスが強く、『食べても食べなくても大丈夫』という意味合いの“不食”という言葉の方が好きなのですが、ここでは“断食”を使うことにします。
最近ではファスティングと呼ばれることも多くなってきました。そもそも英語の朝食“breakfast”は、断食“fast”を破る“break”という語源から来ています。眠る前、最後の食事をしてから朝食をいただくまでの、何も入ってこない時間。この期間が実はとても大切なのです。
通常お腹がグルグル〜と鳴ると、ああ、お腹がすいたんだなと思いますが、実はこの音は腸の『クリーニングタイム』の音なのだそうです。
ですが現代では、この音が鳴り出す前にもう次の食事を入れてしまっていることが多い。食事をしてから消化が全て完了するまでの時間は、平均で約16時間。つまり時々でいいから、空白の時間を16時間以上とることは、胃腸がメンテナンスできて、とても身体にいいのです。
さて、断食の効果は後ほど語るとして、なぜ断食なんてするのかとよく聞かれます。宗教的理由でもなく、修行でもなく、ダイエットでもありません。
単純に好奇心です(笑)
私の周りにちらほら、40日間以上の断食をしてる方がいて、とても元氣なのです。また知識としては何年も食事をとっていない方や、水すらも飲まず、まさに霞を食べて生きるがごとく、ブレサリアンと呼ばれる方々がいることも知っていました。ですがやはり『体験』しないことには、それは生きた智恵にはなり得ないからです。
そして身体と感覚を研ぎ澄ますこと。それが目的です。
( 感覚を研ぎ澄ますのじゃ。byヨーダ )
3日〜7日の断食は何度も経験がありましたが、いきなり40日は怖さがありましたので、半分の21日間、まずはやってみることにしたのでした。
身体を動かすエネルギー
断食はいつも3日目からが楽しいのです。なぜかって、胃腸の動きが止まり、お腹がすかなくなること。肌は腸の鏡と言いますから、肌が綺麗になってくる。食後眠くなることもなく、朝の目覚めもよく、視界もクリアになってきます。
ただ、経験上『激しい運動』はできないと思っていました。短距離走のような動きをするとクラクラしますし、急に立ち上がった時には立ちくらみもしていました。
おそらく低血糖症のような状態です。いままで身体は、食物による糖質をエネルギー源として動いてきました。脳や運動中の身体はたくさんのエネルギーを必要としますから、しっかり補給もしていた訳です。
ところが食物が全く入ってこなくなった!
さあ、身体はどうするのでしょうか?
それでも私は普段通りの仕事をしながら、ヨーガや登山などの運動もしていました。10日を過ぎた頃から、明らかに身体が軽くなりました。立ちくらみもしなくなり、山も以前にも増して走れるようになってきたのです。
いつまで待っても口からエネルギー源が入ってこないので、身体さんは諦めたのでしょうか。眠っていたもう一つのエネルギー源が目覚め出したかのようです。
プラーナヤーマ
それは呼吸。身体は食物による糖質を分解してエネルギーに変えるだけではなく、呼吸により細胞内でエネルギーを作り出すことができるのです。ただそれはとても微細なエネルギーなので、食物の大きなエネルギーの前では影に隠れがちでした。微細と言いましたが、そのエネルギー効率は糖質(食物)の6倍とも言われています。
まるでガソリン車でありながら、実は高性能なソーラーパネルも付いていたかのようです。そのソーラーパネルの性能が引き出されてきたとき、食べていた時よりも遠くまで山を走っていました。しかも疲れにくい!
現在コロナ禍で、商業施設などではマスクを付けますが、これが普段以上に息苦しかった。空調のフィルターを通された空気はプラーナ(あらゆるものに存在している生命エネルギー)が減っています。
その代わり山へ行くと、プラーナが満ちてくるのが分かるのです。
(スターウォーズでいうところのフォースのようなものです。。。)

サンゲイジング
そしてもうひとつのエネルギーは太陽。
体重についてですが、断食を始める前が約60kgでした。それが初めの2週間で6kg痩せました。ですが残りの1週間では1kgぐらいしか減りませんでした。
それどころか増えた日もあるのです。水分量によるものでしょうか?
地球上のほぼ全ての生き物のエネルギー源は太陽です。
陽の光によって生まれ、生きた植物や作物。それらを食べ、生きた動物。
人がいただく食事は、形は違えど太陽のエネルギーから生まれたものです。
樹木は陽の光と水だけで、あれほどの丈夫で大きな身体を育て、何万枚という葉を一気に芽吹かせたり、何千という実を実らせたりする、膨大なエネルギーを持っています。
人間にもそんな力が眠っているのでしょうか?
インドの不食者、ヒラ・ラタン・マネク氏はサンゲイジング(太陽直視)を行っていたことで有名です。インドの医療協会の医師やNASA監視のもと、411日間の断食を行いました。朝、太陽を見つめ、裸足で大地を散歩する。これがマネク氏のご飯だったそうです。そして脳の松果体が大きく、活性化していたと。
松果体は第3の目とも呼ばれる、まだ謎多き脳の小器官です。
このサンゲイジングについてはまだ詳しいことは解明されていませんが、何でも興味のあることはやってみて体感したい!私なのでやってみました。
実は断食の一月ほど前から続けていましたら、だんだん慣れてきて、すぐに太陽の輪郭がはっきり見えてきます。そして断食中の食物エネルギー的には飢餓状態であるからこそ、太陽を見つめることでエネルギーが満ちてくる感覚をはっきり感じることができたのです。
と、ここまで記事を書いて、一年以上下書きにいれたまま放置していました。。。
超ズボラで申し訳ありません。そしていつの間にか40日断食を経験しましたので、改めて書いてみたいと思います。
つづく。。。
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